西鉄電車【水都号】貸し切り・親子で満喫！日帰り・柳旅(やなたび)

柳川観光列車「水都（すいと）」の車両を貸切って、天神駅から柳川へ。「水都」は、“柳川の伝統と四季の彩り”をテーマに、さげもんや白秋祭など古くから続く伝統行事や柳川に咲く花など、車両ごとに異なる外装デザインが施されている。城下町・柳川に息づく武家文化を象徴する「漆黒」や日本の伝統色を使用するなど、その色彩にもこだわりが見える。外装だけでなく、柳川づくしの内装や展示で巡る楽しさを演出しているので、目的地までの移動時間も旅の思い出に。

昼食は、九州各地の美味しい魚介類や、地元を始めとする農家の新鮮な野菜をふんだんに使った料理を提供する『福泉操』で。今回いただくのは、柳川名物うなぎのセイロ蒸し(ミニサイズ)のほか、刺身や天ぷら、小鉢などがセットになった『ミニセイロ御膳』。熟練のうなぎ職人が炭の上でじっくりと焼き上げ、秘伝のタレが染み込んだうなぎを味わって。

柳川のひな祭りは、部屋いっぱいに吊るされる「さげもん」の美しさに目を奪われる。手作業で丁寧に作られる小さな布細工を吊るして飾る、柳川ならではのユニークな風習。観光施設や商店街など柳川の街を彩るさげもんを眺めながら、のんびり街歩きを楽しんで。

学生で構成された環境団体「有明海塾」が運営しているアットホームで小さな水族館。 水郷柳川のお堀に生息する貴重な淡水魚や、泥の海で知られる有明海の生き物、絶滅危惧種に指定されている生き物などを多数見ることができる。館内で一番大きな水槽では、魚のエサやり体験も！このほか、貝がらアート体験など、子どもから大人まで楽しめるアクティビティが多数。

明治から昭和初期に活躍した詩人、北原白秋。今なお愛される作品を数多く残した白秋は、柳川で生まれ育った。昭和60年、白秋の生誕百年を記念して、白秋と最もゆかりの深い酒造業北原家の広大な旧跡地に記念館が建設、開館された。館内には白秋の生い立ちや詩業が紹介され、2階のビデオシアターでは白秋の生涯、詩歌、水郷柳川の旅、柳川の祭りなどを見ることができる。

柳川を訪れたら一度は体験したい川下り。名物「どんこ舟」に乗って、はるか400年も昔に作られた掘割をゆっくりめぐりながら堀沿いの四季の花や歴史的建物を満喫できる。お堀にどんこ（ハゼ）がたくさん泳いでいたことから、この名が付けられたそう。

最後は、西鉄柳川駅に近い『高橋商店 柳川店で』お買い物。柳川の地で酒造りを営んできた『高橋商店』が、酒造りの過程で生まれる酒粕に着目し、有明海の幸や肥沃な地の幸を美味しいまま保存する粕漬『有明漬』。甘めの酒粕を石臼ですり潰した、なめらかな口当たりが特徴。タイラギ貝の貝柱や、海の松茸と呼ばれる海茸を使い、酒粕に2カ月漬け込み丁寧に作られている。宮崎産ゆずとの出会いが生んだ新感覚辛味調味料『YUZUSCO』も人気商品のひとつ。